丸山ぶどう園の60年
■県営開拓パイロット事業
丸山ぶどう園が位置する石川県加賀市豊町は、昭和39年(1964年)に林野庁から72ヘクタールの国有林の払い下げを受け、県営開拓パイロット事業により16名の夢多き若者たちの手で拓かれたぶどう団地です。
園主丸山央雄は、初代メンバー16名のうち唯一今でも農業に従事しており(2024年現在)、令和6年(2024年)に現役60年目を迎えました。
■雪害と再生
開園時より、当時主力であったデラウェアを中心とした市場出荷中心の経営を行い、少しずつですが順調に出荷量を伸ばしていました。
しかし、開園17年目にあたる昭和59年(1984年)の大雪で約9割のハウスが倒壊し、壊滅的なダメージを受けてしまいました。経営も安定せず、仲間が次々と離農する中での大災害で、本気でぶどう農家をやめることも考えました。
しかし、この地に入植した際の「日本一のぶどう園になる」というロマンだけは消えることなく、倒壊したハウスの建て替えをはじめとした再建に昼夜全力で取り組み、この困難を乗り切りました。
■小売中心経営への転換
一方で、この災害を機に、お客様の直接の顔がみえる小売中心の経営に転換を図って参りました。人気のある大粒ぶどう中心栽培への転換、フルーツトマトの導入、全国発送開始、大規模ぶどう狩りの受け入れ、法人化(平成10年(2000年))、そして何よりお客様の顔を思い浮かべながら真心をこめたフルーツ作りを一番に心がけた結果、おかげさまで現在では県内外のリピーターのお客様から数多くの注文を頂けるまでになりました。
■世代を超えて
平成20年(2008年)に市場デビューした石川県オリジナル高級品種ルビーロマンやフルーツトマトを中心に、おかげさまで年を追うごとに多くの注文を頂けるようになりました。
平成26年(2014年)にようやく2代目が就農しました。
平成27年(2015年)より、季節のフルーツをお届けする「フルーツ会員制度」を開始したほか、これからもお客様に喜んでいただけるサービスを鋭意企画中です。
これからも、丸山ぶどう園は世代を超えて成長を続けてゆけるよう、①実直に美味しいフルーツを作り続け、②チャレンジし続けることをお約束します。
お客様の期待を裏切らないよう精進してまいりますので、これからもご愛顧のほど何卒よろしくお願い申し上げます。